歯科タバコ介入とトレーニング

受動喫煙防止支援

9.1 簡易介入プログラムでの位置づけ

喫煙していない患者さんには受動喫煙の有無を尋ね、受動喫煙がある場合は受動喫煙の防止を支援します。

9.2 受動喫煙と健康影響

受動喫煙の定義

受動喫煙は2次喫煙、環境タバコ煙とも呼ばれます。喫煙者が呼出する煙(主流煙)と、タバコ先端の燃焼部からの煙(副流煙)から成ります。

受動喫煙の健康影響

受動喫煙の曝露に安全閾値はありません。受動喫煙により毎年60万人が早死にしており、以下の疾患との関係が報告されています。

①子どもの疾患

乳幼児突然死症候群、急性呼吸器病、中耳炎、慢性呼吸器症状

②成人の疾患

心臓血管疾患、鼻の刺激、肺がん、母子への影響:低体重児

9.3 受動喫煙の5Aモデル

  • 質問(Ask)2次喫煙曝露がある患者を系統的に受診時に確認する
  • 助言(Advise)該当する患者に2次喫煙を避けるように助言する
  • 評価(Assess)患者の受動喫煙を少なくする意思を評価する
  • 支援(Assist)日々の生活環境が煙のないものにすることを支援する
  • 調整(Arrange)次回の面談の予定をとる

9.4 受動喫煙を避ける支援MAD-TEA

受動喫煙を避けたい患者さんには、MAD-TEAの助言方法で支援します

  • 会う(Meet)タバコの煙のない公共場所で友人と会う
  • 頼む(Ask)家族と来訪者に屋外で喫煙するように頼む
  • 宣言する(Declare)家庭と個人の空間からタバコの煙をなくすことを宣言する
  • 話す(Talk)家族と同僚に2次喫煙のリスクについて話しをする
  • 勧める(Encourage)家族と同僚に喫煙をやめるように勧める
  • 求める(Advocate)職場や公共場所の包括的な受動喫煙防止規則や法律制定を求める
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